2024年6月6日
こんにんちは!
ひとり部の山中です。
毎年、6月になると一気に繁忙期になる当店ですが、
繁忙期に伴い、お電話での相談も多くなります。
その中でも、
「お布団に、黒いポツポツができたのですが、落ちますか?」
と、よく聞かれます。
残念ながら、黒いシミは落ちません。
一体 黒いシミって何なの?
と思う方もいらっしゃるかと思います。
ズバリ、黒カビなのです。
フローリングに直接敷いたお布団や、
ベッドで使用のお布団も・・・
また、押入れに収納しているお布団でも・・・
湿気の含んだお布団では、黒カビが発生する可能性があります!
~ 目次 ~
目に見えなくても、カビの胞子は空気中に漂いながら、居心地のいい場所を探しています。
一般的には、【 湿度:65%以上 】 【 温度:20~25度くらい 】
が、カビにとっては居心地のいい環境と言われています。
また、「湿度」「温度」「栄養分」の3条件が揃う事で、さらにカビは繁殖します。
『カビ』と聞いて、思い浮かぶのは、お風呂場やキッチン・洗濯機・エアコンではないでしょうか?
見落としがちですが、この3条件が必然的に揃うのが、梅雨時期のお布団なのです!
寝ている間に コップ1杯分の汗をかくと言われています。汗を吸収したお布団には、湿気がこもり、人が寝ている布団は温められます。さらに、ホコリや髪の毛、皮脂といったカビの栄養分が豊富なお布団は、繁殖するのに最高の環境となります。
特に
・フローリングに直接お布団を敷いている
・布団の上げ下ろしを行わない
そんなお布団をめくって見てください!
知らない間に、黒いポツポツしたシミが出来ている可能性があります。
お布団にできてしまったカビはどうしたらいいのでしょうか?仕方ない・・・と諦めて、そのままにしておくとどうなるのでしょう。
もともと空気中にはカビの胞子が漂っています。私たちは自然とカビを吸っていますが、健康な方は問題になることが少なく、すべてのカビが危険なわけでもありません。
ただ、カビの中には、咳やアレルギーの原因となるものもあります。免疫が落ちていると、気管支炎や肺炎を引き起こす可能性もあります。また、睡眠中は、毎日6時間前後お布団と密着した状態となり、長時間カビの胞子を吸い続ける事になってしまいます。幼い赤ちゃんや高齢の方には特に注意が必要です。
お布団は、1日の疲れを癒し、明日の元気の源になるべき場所です。
・かび臭い
・なんだか疲れが取れない
・咳き込んでしまう 等々
体調が優れないのは、環境が整っていないせいかもしれませんね。
さらに、お布団だけでなく、部屋のいたるところに、『湿気』『栄養分』を求めて繁殖していきます。
そうなる前に、空気がよどんだところや、ホコリのたまりやすい場所を中心に、こまめに掃除をしましょう!
お布団にできてしまった シミは 落とすことはできませんが、
早めに丸洗いをして、中綿までしっかりと乾燥しましょう。
どうやったら、カビは発生しなくなるのでしょうか?
どこに発生するかわからないカビですが、全てに共通する事は、
大好きな『湿気』とホコリや汚れといった『栄養分』をためないことです!
お布団の場合は、
①万年床にしない:睡眠中に染み出た汗が布団に染み付きます
②すのこを置いて布団が直接床に触れるのをさける:「カビ」にとって最高な環境を作り出さ為です
③布団の下に専用の除湿シート等を利用する
④起きてすぐに布団を畳んで収納しない:起きた後の布団は湿気・温度ともに高くなっています。(掛け布団はソファや椅子に掛けるなど、湿気を逃してあげる事が重要です。また、敷き布団の湿気をとるためには、掛け布団をめくった状態で30分~1時間そのままにしておくと効果的です。そのあと、畳むと布団の湿度は全然違います)
⑤シーツ・カバー類はこまめに洗濯する:1~2週間に1回がおススメです。数枚のシーツ・カバーを洗濯交換できると雨の日でも安心ですね。
⑥定期的に干す・クリーニングする:一緒に寝室も換気しましょう(特に、使わなくなったお布団を収納する時は、キレイにしてから収納するようにしてください)
こういった事を心掛けることで、カビ予防につながります。
そうは言っても、お布団をよく見てみると、黒いポツポツが・・・ という事もあります。
『湿気』や『温度』、『栄養分』を常に管理することは難しいです。
お布団にカビを見つけてしまった時、かび臭さをとるために
布製品用のスプレー式消臭剤は、成分をしっかりと浸透させ、乾くときに臭いの元も消えていく仕組みです。お布団にスプレーすることで、さらにお布団を湿気させる事になります。そうなると、カビの繁殖を助けてしまう事にもなりかねません。
とはいっても、布団にカビを見つけてしまったら、まずは、自宅で落とせるのか試してみたいですよね。
漂白剤・カビ取り剤・洗濯でカビはとれるのでしょうか?
洗濯用漂白剤は、カビ菌を除去するのには向いています。シーツカバー、自宅の洗濯機で洗える毛布やお布団なら、浸けおきした後に洗濯してみましょう。
カビ取り剤は、効果は期待できそうですが、一般的には浴室や水回りの部分のカビ対策を目的に作られているため、衣類や布団に使うのはおすすめしません。
敷き布団のカビは、
重曹水と消毒用エタノールを使って、部分洗いをしてみましょう。
《方法》
・重曹水をスプレーし、歯ブラシなどでこすり落とす
・カビや水分をつまむようにして布で拭き取る
※これを繰り返すことで、シミが薄くなります。
・カビが取れたら、消毒用エタノールを吹きかけ、滅菌する
・少し置いてから水分を拭き取り、よく乾燥させる
《注意する事》
・強くこすりつけたりすることで、生地すれや破れにつながる可能性があります。
十分注意しながら行う事が必要です。
・しっかりと乾燥しないと、カビの増殖に繋がる可能性があります。
黒いシミは落ちませんが、丸洗いすることにより、
中綿までしっかり洗浄・高温乾燥しますので、カビの元はキレイさっぱり清潔になります。
布団にカビが生えているのを見つけた場合、捨てるのか、それともカビを除去して使うのかと迷ってしまいますよね。
そんなお布団の見極め方は、カビの程度と、布団の価格で決定するのがおすすめです。
カビの程度が軽く、自宅で除去可能な場合は、最も効率がよく経済的です。
カビの程度がひどく、自宅では対処できない場合は、処分して新しいものに交換してしまった方がいい場合もあります。しかし、使っている布団の価格によっては、布団クリーニング業者に依頼するのも一つの手です。
敷き布団や、高額だったり、愛着のある場合は、プロにおまかせすることを検討してみましょう。
布団本体にカビを見つけた時、その下のフローリングもカビが繁殖しやすい環境となります。
・もしもフローリングにカビを発見した時は、できるだけ静かに、カビの胞子を拭き取りましょう。
注意!)この時に、すぐに掃除機をかけてしまわないようにしてください。
カビの胞子が部屋の中に巻き上がり、逆効果です。掃除機をかけるのは、フローリングを拭いた後に行ってください。
・拭き取っても、カビが取れない場合は、重曹スプレーや、フローリング用の洗剤を使って拭き取ります。強いカビ取り剤等を使用すると、フローリングが色落ちする可能性があるので気を付けてください。
それでも落とし切れない場合は、カビがフローリング内部まで侵食してしまっている状態です。こうなってしまうと落とすことは非常に難しく、無理に落とそうとすると、フローリングをさらに傷めてしまう原因となります。専門の業者に依頼する事をおすすめします。
毎日使うものだからこそ、いつも清潔を保っていたい!そう思いますが、ご自宅で出来る事には、限界がありますよね。
クリーニングに頼みたいけど、小さいお子さんがいるご家庭や、高齢の方など、大きな荷物をお店に持っていくことが難しい場合もあると思います。
そんな時におすすめなのが「布団の宅配クリーニング」です。
ネットや、お電話で布団クリーニングの申し込みをしたら、自宅に専用のキットが届きます。クリーニングしたい布団を袋に詰めて回収を頼むと、自宅まで取りにきてくれ、クリーニングも、自宅まで持って来てくれます。
お店によっては、お布団以外にも、毛布や枕といったオプションもございます。値段やオプションなどは様々です。自分に合ったお店を検索してみてください。
しももとクリーニングは、
日本最後の清流四万十川が流れる高知県四万十町にあるクリーニング店です。
お預かりしたお布団1枚1枚の検品作業をし、「布団のカルテ管理」と、他のお客様の物と混ざらない「完全個別洗い」を行っています。
また、化学物質過敏症の方や、アレルギーの方でも安心してご利用いただけるように、ご要望がありましたら、石けんを使わない「お湯洗い」のみも対応いたしております。
塩素系の漂白剤は一切使用していない為、黒カビのシミは落とせませんが、中綿までしっかり洗浄・乾燥することで、カビの元となる菌を除去することができます。
ぜひ、皆様のより良い睡眠のお手伝いをさせていたいただければ幸いです。